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■階上町の伝説■

●山の背くらべ  

 昔、階上岳と久慈平岳(岩手県九戸郡)が背くらべをした。階上岳の頂上から久慈平岳の頂きに長い樋を架け渡し、それに水を注いだところ、水は久慈平岳へ流れたので、久慈平岳の負けとなった。
 くやしがった久慈平岳は、階上岳が知らない間に馬の沓を樋の下に押し込んだので、水はどちらへも流れずこの勝負は引き分けとなった。馬の沓から久慈平という地名が起こったという。(角川)


●ホロド沼  

 階上と八戸の境あたりが蒼前平である。ここにホロド沼という大きな沼があり、恐ろしい主が棲んでいて通りかかる村人を引きずり込んで殺してしまうのであった。
 近くの赤保内の村人たちが相談してこの主を退治することになった。まず大勢で沼のまわりを笛太鼓で囃したて、現れた主を鉄砲で打取ったところ、それは年経た大きな鮭であったという。
 このとき、主の怒りで沼の水は湧きかえり、溢れた水は7つの流れとなった。そしてそれぞれの流れに主の一族の鮭が棲みつくようになり、7つの流れに別れていくときに、3升の卵を沼の真ん中に埋め、千年経ったらまたここで会おうと約束をしたということである。(角川)

 なんとなく後半のくだりが意味深な伝説。蒼前という地名は地図上に見えるが、ホロド沼というのは今はないようだ。



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