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■つがる市の伝説■

●袴形・牛潟

 

(1)袴潟

 池の側に城跡があり、昔正子どの(平将門)という人がここの城に住んでいた。側仕えをしていた都から来た女がこの池で自分の袴を洗おうとしたが、どうしたことか袴は向こうの岸に流れ、それをとろうとした女も池に落ちて死んでしまった。そこで袴潟といい、また池の形が袴に似ているので袴形ともいう。

(2)牛潟

 承平の昔、将門がこのあたりの館に住んでいた。ある日愛用の牛が突然ものに恐れてこの池に飛び込んで死んだ。それから牛潟と呼ぶようになった。(角川)

(『青森の伝説』(角川書店)より(以下角川))

 旧車力村の役場を南北にはさむように袴形池・牛潟池が横たわっている。ともに平将門にまつわる伝説となっており、この地と将門の関連が気になる。

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つがる市牛潟町。すぐ北には袴形池も。


牛潟。


●高山稲荷神社の竜神様

 

 境内に竜神を祀る池があって、側の松の木に7月ころになるとお灯明が下がるといわれている。(角川)

 旧車力村市街から、林の中を延々まっすぐ続くその名も「県道高山稲荷線」を数キロ走ると、信仰名高い高山稲荷神社にたどりつく。とにかく境内社が多く、長い長い階段を登ると無数のお堂が立ち並び、まるで神社の露店状態だ。竜神を祀る池は裏側の庭園のようなところにあり、こちらもまた狐像などが雑然と並んだ一種異様な雰囲気につつまれている。様式美などにこだわらない、実におおらかな信仰スタイルなのである。

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つがる市牛潟町。林の中を走る一本道のつきあたりに突然神社があらわれる。


高山稲荷。


●葦屋の七面様

 
 昔、近くの芦沼部落に住む村人の妻が夫の留守中に産気づいて困っていたところ、見知らぬ若い女が訪ねてきて親切に看護してくれた。その夜、夢にこの女が現れて「我は東方の沼に沈む七面天女である。我を沼から拾い上げて祀れば長く安産の守りとなろう」と告げた。
 そこであくる日沼に行ってみると、果たして水中に金色の仏像が沈んでおり、これを拾い上げて祀ったのが今の七面様であるという。(角川)

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