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■中泊町の伝説■

●尾崎神社

 
  海に突き出た権現崎にあり、熊野権現のほかに古代中国秦の除福を祀るという。孝霊天皇73年に中国から不老不死の薬を求めて渡来したといわれる。

(『青森の伝説』(角川書店)より(以下角川)


●卵嫌いの神様

 
 権現崎の下に千丈澗という広い船泊場がある。
 昔、丹後の船がここに卵をいっぱい積んで入ってきた。尾崎の神様は卵が嫌いなので罰があった。神様の「出ろ、出ろ」という声が他の船にはよく聞こえたので急いで船を出した。しかし丹後船には聞こえなかった。そこへ岩が転げ落ちてきて、船は沈んでしまった。近年までその帆柱が海中に見えていたという。(角川)

●朝歌を嫌う岩木山

 
 下前に昔岩木山があったのが、村人の朝歌が嫌いで弘前の西に逃げ出したのだという。岩木山の抜けた跡が潟になった。それが今の十三湖である。また岩木山の神様は今でも朝歌を嫌うといって、登山者は山中で歌を慎むのである。(角川)

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