■如蔵尼
|
||
かの平将門の第三女、のちの如蔵尼は、心優しく、詩歌管弦に通じ、姿かたちも美しい姫君であった。 そのため方々から結婚を申しこまれ、父もどうにかして娘を嫁にやりたいと考えていたが、姫はそれを
かたくなに拒むのであった。 |
||
| 慧日寺は、福島県最古の寺で、国の史跡に指定されており、徳一上人の開基になるのだが、度重なる戦乱の中衰退し、廃仏毀釈でついに廃寺となってしまったそうである。 悪路王さん(from伝奇伝説研究所)、そのご友人高丸さんと探訪。まずはここの資料館を見学だ。なかなか整備されたきれいな資料館で、慧日寺の重要さを知った上で、境内跡周辺にある、「如蔵尼の墓」と「慰霊塔」を見学。 「如蔵尼って誰?」という方も多いと思うが、その別名を上げれば、「ああ」と納得されるであろう。別名、「滝夜叉姫」である。そう、あの歌川国芳の錦絵「相馬の古内裏」で有名なあの人。 ところでみなさんは「滝夜叉姫」と聞いてどんな人物を思い起こすだろうか。魑魅魍魎をあやつる妖術使い?妖怪変化を駆使して光国を悩ませる怪女?いえいえ、実は、ここの伝説に残る「如蔵尼」に、そのような悪のイメージはひとかけらもない。むしろ、非常に徳の高い人物として伝えられているのである。滝夜叉姫はそもそも近世の芸能の中で育っていったキャラクターであり、如蔵尼をヒントに作られたとはいうものの、中身はほぼ別人と言っても良い。そこから、このイメージの食い違いがきているのであろう。 なお、福島県にはもうひとつ、いわきにも恵日寺があり、やはり滝夜叉姫伝承が残る。そちらとの関連も興味深いところである。 |
||
![]() 如蔵尼の墓。 |
![]() 如像尼の碑。 |
|
|
|
||