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朱の盤
 

 昔、会津の諏訪神社の辺りには、朱の盤が現れるという噂があった。ある日の夕暮れ、 ひとりの若侍がこの辺りを通りかかると、同じ年頃の侍に出会った。若侍は噂の事を内心恐ろしく 思っていたので、早速その侍に話しかけた。そして、朱の盤について話した時、相手の侍は、 「で、その化け物はこのようなモノか」と言うなり、みるみる顔が赤くなり、化け物に変化した。 若侍は思わず気を失い、倒れてしまった。

 それから一時間ばかりして目が覚めてみると化け物はおらず、自分は諏訪神社の前にいた。あわてて近くのとある家に入り、水を所望すると、そこの女房が心配して訳をたずねてきた。 そこで若侍がことの次第を話すと、女房は「さてさて恐ろしい目にお会いなされた。して、その 化け物とはかようなものでございますか?」と言った途端、先程の化け物に変化して、若侍は再び気を失ってしまった。
 しばらくして若侍は目覚めたが、その後百日ほどして死んでしまったという。

参考 『妖怪事典』(毎日新聞社)

   
   会津若松市の市街地、諏訪神社。昔、「朱の盤」がこの近くに現れたそうだ。朱の盤って何?という方は、ゲゲゲの鬼太郎を思い起こしてみればよい。鬼太郎のライバル、ぬらりひょんのそばにいつもいる頭でっかちで真っ赤な顔のアイツ…そう、あれが妖怪朱の盤だ。
 諏訪神社のある辺りは細い一方通行の道が縦横に走っていて、非常に入り組んでいる。昔の城下町の地形を色濃く残しているためと思われる。おおざっぱな地図をたよりに、うろうろすること10数分。ようやく「あれか?」という神社を発見。鳥居の前で、箒で掃除をしているおばあちゃんに訪ねてみると、違うとのこと。しかし、そのおばあちゃんに正確な場所を聞くことが出来た。
 その情報を頼りに行くと、あったあった。諏訪神社。なかなか大きな神社である。ただ、朱の盤に関する具体的なモノは何も無し。境内のおごそかな雰囲気を味わった後、そこを後にした。
 

雪の諏訪神社。


諏訪神社その2。

   
  mapion
会津若松市本町。マピオンの地図には載っていないが、ここ。竹田病院を頼りに。

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