三春の南部を大滝根川が流れている。
蛇石から程近い芝原の萩久保地内に不動滝がある。昔はここで雨乞いをしたという。雨乞石があったというが、今は見当たらない。
享保のころ、三春藩250石の藩士八木団右衛門は、釣りが好きで暇があるとこの不動滝に来ていた。 ある夏の蒸し暑い夜、いつになくよく釣れるので、時を忘れ亥の下刻まで釣りをしていた。すると、傍らの大石の下からものすごいいびきが聞こえてきた。団右衛門は驚き、足の踏み心地もなく逃げ帰った。
数日後、恐る恐る不動滝へ行き、大石のあたりを見ると、石の間に2升瓶ほどの太さの蛇の抜け殻があり、団右衛門は驚いて7日間も寝込んでしまったという。その後、あれは滝つぼに住む竜神に違いないと、不動尊像を滝つぼに沈めて祀ったので、不動滝と呼ばれるようになった。岸には蛇柳とよばれる柳の大木がある。
参考 『三春町史』