トップページ福島の伝説県中>各伝説    <凡例
 
不動滝の大蛇
 

 三春の南部を大滝根川が流れている。

 蛇石から程近い芝原の萩久保地内に不動滝がある。昔はここで雨乞いをしたという。雨乞石があったというが、今は見当たらない。

 享保のころ、三春藩250石の藩士八木団右衛門は、釣りが好きで暇があるとこの不動滝に来ていた。 ある夏の蒸し暑い夜、いつになくよく釣れるので、時を忘れ亥の下刻まで釣りをしていた。すると、傍らの大石の下からものすごいいびきが聞こえてきた。団右衛門は驚き、足の踏み心地もなく逃げ帰った。

 数日後、恐る恐る不動滝へ行き、大石のあたりを見ると、石の間に2升瓶ほどの太さの蛇の抜け殻があり、団右衛門は驚いて7日間も寝込んでしまったという。その後、あれは滝つぼに住む竜神に違いないと、不動尊像を滝つぼに沈めて祀ったので、不動滝と呼ばれるようになった。岸には蛇柳とよばれる柳の大木がある。

参考 『三春町史』

   
   三春にさくら湖ができるまではおそらく景勝地であっただろう「不動滝」。その痕跡が残っていないかとダム周辺の家々を東奔西走したのだが、誰に聞いても知らず、存ぜず。不動滝がどの辺にあったのかすら聞き出すことはできなかった。実は湖に沈んだ村のことを聞くのはダブーなんじゃないか・・・と思ってしまったくらい。なんとも寂しいものである。
 地図に目を転じてみると、さくら湖の北東には「不動滝橋」なるものがある。橋の下に広がる湖をながめながら、おそらくこの下あたりに滝はあったのではないだろうか・・・と思いをめぐらせたのだった。
 

不動滝橋のあたりから見たさくら湖。



三春ダムの勇姿。


   
  mapion
三春町滝。不動滝橋なるものがここにある。おそらくこの周辺に滝があったのであろう。

 トップページ福島の伝説県中>各伝説    凡例