上舞木寺山の観音様の境内に不動様が祀られており、目の神様として昔よりお参りが多かった。境内の東の隅にとてもきれいな清水があって、この水で目を洗えば、すぐに直るということで、まことにありがたい水であった。
この清水が注ぐ池には、ツブがたくさんすんでいて、どっちから見ても三角になっている珍しいものである。
これは、ずっと昔のこと、近くに火事があったとき、池のツブが観音堂の屋根にいっぱいに上がってお堂を守り、お堂は火事を逃れたが、ツブはとがっている方が焼けて三角になったのだという。
それから、お尻のとがっているツブを池に放してもいつか三角に形が変わるようになり、観音様のツブと称して、誰も取らないのだという。
参考 『三春町史』