昔、火事があったときのこと、火は地を走り、まさにお堂を包まんとした。その時、堂に近い田甫のたにし(つぶともいう)が一斉に這い上がり、お堂の屋根・壁・柱などに群れをなして粘りつき、火難をよけたと伝えられる。 鎮火の時に尻を焼かれたので、折口のたにしには尻が無いといわれている。
村人はこのことから、「つぶ観音」と呼び、今も火伏の観音として信仰が厚い。
参考 『西郷村史』