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蟹内の由来 
 
 久慈川の上流、白子川と合流するところに、蟹内というところがある。

 むかし、この村では川から沢蟹をとって食べていたが、それが続いてとうとう沢蟹の姿が見られなくなった。その恨みだろうか、毎晩巨大な蟹の化物が現れ村人を殺すという事件が起こり、人々は恐怖した。

 そこへ八溝の奥から椎名監物という屈強な男がやってきた。村人は監物に大蟹退治を依頼し、監物もこれを快く引き受けた。
 あくる夜、監物は流れの上手に櫓を立て、現れた大蟹を渾身の一矢で射抜き、見事これを退治した。

 それから大蟹は現れなくなり、この地を蟹打または蟹打澤と呼んでいたのを、蟹内(ガニウチ)と呼ぶようになったという。

参考 『ふるさとコミック棚倉のむかし話』(棚倉町ふるさと興し会)

   
   動物の復習譚。結局退治されてしまうのが悲しいところですが、我々も彼らの声にならない叫びを聞かなければならないのかもしれません。(07-02-19)
 

   
  mapion
棚倉町強梨。ここが白子川と久慈川の合流地点。北に「蟹内」の地名も見える。
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