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石母田(いしもだ)
 

■その1

 石母田石って、4月20日にお祭りする。伊達地方から、なんせ派遣されてきた人の、なんせ館なんだべ。今でも内堀あとあります。

 その内堀さ、殿様のお姫様、マ、なんかその、今だら恋煩いか、ノイローゼにでもなったんだべか。ソノ、沈んだんだすけな、その内堀さ入ってナイ。そん時、その、抱いて入ったつうだか石、石母田石、石母田石ってあんだいナイ。

 石母田石、今は館ってとこにまつってナイ。毎年4月20日にお祭りしてんだい。

 今から約660年前くらいのことだって言います。

■その2

 この石転倒したときは、村に変わりごとがあるんだという言い伝えがあるという。

 天正19年に石母田氏は、まあ石母田城を離れ、伊具郡のたかくら村つう所に移って行ったんだナイ。

 荒山城っていう所に移って行くんですが、そこで石母田氏は故郷をしのぶよすがとして、ホノ城ン中にあった石を、向こうに持っていったと。しかし、その石は向こうに移されっと、7日7夜異様なうめき声を発したっていうんだナイ。

 そこで石母田氏は、マ、アノ神降ろしをして聞いてみたれば、ソノ故郷を離れたがつらくて泣いているんだってことを、石が言ったそうなんだナイ。

 それをあわれに思って、その石を元の場所に移したっていうことが、石母田石の由来だって伝えられているんだナイ。

参考 『続・国見の民話』

   
 

 石母田石のある館地域は、その名のとおり、中世の館跡で、その形状がよくのこっていて面白い。集落を囲むように外堀の跡がぐるっと巡っており、さらに家々の裏には内堀の跡が沼のようになっている。丁度内堀と外堀の間に、ぐるっと家が建っているのだ。

 伝説によると石母田氏の姫君は、その内堀に石を抱いて沈んでしまったのだという。実際の石母田石は思ったよりも小さく、民家の庭にこじんまりと祀られてあった。

 

石母田石。意外と小さい。

民家の裏にある内堀跡。
   
  mapion
石母田。この辺だったかな。石母田城跡に集落があり、その南側のとある民家の庭に石が祀られてある。勝手に入らないように・・・と言っても、地元の人に聞かないとわからないかな。

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