河内の日室から熊越に通じる山道にベコ石がある。昔、ご祝儀のとき、花嫁の荷物を牛につけてここまで来たら、牛は座り込んでどうしても動かず、ついに石になってしまったという。それからは、ご祝儀はここを通らないことにしている。
この他にも、河内には昔から八館(はったて)八森(やもり)七つ石があると言い伝えられている。
八館は中世に豪族が住んでいた館で、北より栗生館・高館・本郷館・北古館・中古館・南古館・曲師(まごし)館・原前館であり、八森というのは、つるが森・亀が森・丸森・おいの森・かぜが森・石の森(ひとつ未詳)である。
また石についてはベコ石の他、
・見分け石(ここに立つと河内が一望に見渡せることから)
・たて石(大きな石が立っていることから)
・わらぶち石(八幡太郎がわらじを作るのにわらを打ったことから)
・からす石
・人形石(人が烏帽子をかぶったようであるから)
・ビツ石(御霊櫃峠の石)
がある。
参考 『郡山の伝説』(郡山市教育委員会)