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にごり池  
 

■鎌倉権五郎の百足退治

 昔、この池に百足が棲んでいて、この地方の人々に大きな害を与えていた。当時この辺りを治めていたのは鎌倉権五郎であったが、人々は権五郎に百足退治を依願した。

 権五郎は池の反対側にある物見岳の上に登り、百足が出てくるのを待った。そしてとうとう百足が姿を現したとき、権五郎の射た矢が百足に当たり、その血でこの池の水が濁ったのだという。

 また、この百足の血が飛んで辺りにあった石に斑点がつき、うめぼし石ができたのだという。

■舞取姫

 昔、ここに定継という長者がいた。長者には直継、弟守という2人の子供があったが、なぜか弟の弟守ばかりをかわいがった。そして、最も良い「かりのおの」という土地を弟に与え、ここに館を築き、松やつつじを植え住まわせた。これをかりの中丸長者という。

 また、兄には舞取姫という娘がいた。絶世の美女であったため、虎丸長者の許嫁として将来を約束され、両人は互いに来る日を楽しんでいた。

 この頃、陸奥の安倍貞任の家来、うめの権太という賊徒が、戦乱に乗じて舞取姫と財宝を目当てに攻め込んできた。
  長者は戦術に疎かったため館は落城し、権太は館を占拠し姫をわがものにせんとしたが、姫は身の危険を感じて前の池に身を投じた。その姫の血が池にあふれ、現在でもその池の水は澄んだことがないという。

参考 『郡山の伝説』(郡山市教育委員会)

   
   なぜここに鎌倉権五郎が出てくるのかというと、郡山西部には額取山などを中心に八幡太郎伝説が広く分布していることと関連しています。逢瀬町中心部の多田野神社の祭神は、まさにこの鎌倉権五郎となっており、ここからまっすぐ会津へ向う御霊櫃峠の名も権五郎のゆかりになっています。
  そういえば、上記の「百足退治」の伝説はもとより、「舞取姫」の伝説にも安倍貞任の名が出てきて間接的に八幡太郎と関係がありますね。

 さて、そのにごり池ですが、多田野の裏山にある「浄土松公園」の中にあります。広い敷地ですがその大部分が里山で、ピクニックというよりはちょっとした登山。ひとまわりするだけで汗がだらだらです。
にごり池は公園の中心近くにあるのですが、そこへ行く前に面白いものが見られます。自然の風化によってできた奇岩群、「きのこ岩」です。地上からニョキニョキと真っ白なきのこが生えたようなその風景は、まさに奇観。まさかこんなものに出くわすとは思わず、ビックリ&感動。ただ、見方によってはちょっと卑猥かもしれません(笑)。

 きのこ岩を見るだけでも楽しめるこのスポット。オススメです。(06-12-05)

 

公園内のにごり池。

林立するきのこ岩。
   
  mapion
逢瀬町多田野。この浄土松公園の中央ににごり池がある。

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