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重ね池 
 
 昔々、道路から細い路を奥へ奥へ行くと、竹笹や松林があり、重ね池という大きな池がふたつ並んであった。

 ところがこの池は雨が降るたびに土手が崩れ、村の人たちが直しても直しても崩れてしまうので大変困っていた。そんなある日、人の杭をさせば崩れないという話を聞き、ボテフリ(てんびんのカゴを持った行商人)をつかまえ、酒や魚でもてなし、そのまま埋めてしまった。

 それから土手は1度も崩れることがなくなったのだという。

参考 『郡山の伝説』(郡山市教育委員会)

   
 

 人柱伝説。たまたま通りかかった人をつかまえて自分たちのために埋めてしまうという末恐ろしい村の記憶は、外からやってきて福をもたらす来訪神、マレビトの信仰の変形でしょうか。

 さて、重ね池とは、谷状地にため池が並んでいるものを言います。西田町の地図を開いてみると、まさにこの並んだ池を1ヶ所発見。「ここだろう」ということで現地取材してみましたが、残念ながら伝説については聞くことができませんでした。情報求む。(06-12-05)

 

重ね池と思われる池。
   
  mapion
西田町鬼生田。この池のことか。
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