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七日淵・小和滝
 
 小和滝に通じるところに七日淵というところがあり、主の大亀がいて晴天の静かな日には付近の川原に上り甲羅を干していた。甲羅の直径は2尺ほどもあり青光りしていたという。

 あるとき、藤三郎・平蔵という2人の鉄砲撃ちが数匹の亀が上るところを見つけ、椚の葉の陰に隠れて川原の中央に待っていると亀が逃げ出したので、2発の玉で撃ったら向ってきたので、平蔵が棒で打ち据えた。
  これを聞いて見物人が黒山のように集まりその中の1人が1貫文で買い取った。三春の祭りで持ち出したところ3貫文で売れ見世物になったという。

 ところが翌年の夏、若者たちが水泳中、この淵で亀のために行方不明になったという。大亀など採るものではないと言い伝えられている。

 また、小和滝壺の中に丸く彫られた石があって、その中に金色の茶釜があり、誰が手を入れても取ることができなかった。

 あるとき、泳ぎの達者な者が取りに行ったところ、両足が川底にねばり浮くことができなくなり、仕方なく足の平の皮をかき切って浮き上がった。見ると足の平にたくさんのこけらがついていたという。これ以来金の茶釜を取らんとする者がなくなった。

参考 『郡山の伝説』(郡山市教育委員会)

   
 

 七日淵は「つるこ淵」の伝説の中でも、身を投げて死んだ姫の後を追って乳母が身を投げた淵として出てきます。それほど恐ろしい淵だったのでしょう。「亀が3貫で売れた」という妙にリアルなくだりは、もしかすると何らかの元になった実話があったということかもしれません。いずれにせよ、主の大亀がいてもおかしくないような雰囲気の淵だったのでしょうねぇ。

 また少し下流の小和滝には、今でも深いよどみがところどころにあったり、川の中に大岩がかまえていたりと、この辺りの阿武隈川がかつて暴れ川だったころの様子を比較的とどめています。(07-01-07)

 

七日淵のあたり。

小和滝の様子。
   
  mapion
西田町芹沢。小和滝の上流が七日淵である。

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