トップページ福島の伝説奥会津>各伝説    <凡例
 
丸山の大蛇
 

 昔、大八郷村の丸山(高倉山)の北端がまだ切通しになる前のころの話である。

 延命寺前の雑木林に2斗酒樽ほども直径がある大蛇が住んでいて、山沿いの道を通り人々に恐れられていたという。
この道は氷玉峠を越えて日光、江戸への裏街道であって、藩政時代各藩の殿様の主要路でもあったことから、「そんな大きななりを見せるものではない。ご無礼があっては生きていられまい」と村人たちがさとした。蛇はその言葉がわかったのか、それからは姿を見せることはなくなったという。
村人たちはそれをあわれに思い、山裾に蛇の宮を建て、長く蛇の供養をしたという。

 今も丸山の下を流れる谷地堀川県道に架かる橋を蛇の宮橋といい、その橋から大八郷への道を50メートルほど行くと山腹に稲荷様があり、ここに蛇の宮も合祀されているというが定かではない。 。

参考 『会津本郷町史』

   
   本郷の町の南、大八郷へ向かう道の傍らに、ポツンと小さな山がひとつ、存在感をかもし出している。これが丸山で、巨大な蛇がグルグルとトグロを巻いている姿に見えなくもない。
 北東の交差点に「蛇の宮橋」があるが、実はその側に「蛇の宮」という小祠もある。町史の記述に「定かではない」と書かれているところからすると、後に定められた祠なのだろうか。
 


丸山遠景。削られた跡が痛々しい。
  


丸山の麓にある蛇宮神社。



こちらは蛇の宮橋だが、
知っていなければわからないだろう。


  


   
  mapion
大沼郡会津美里町蛇の宮。役場から南へ向かうと、ポツンと小高い丸山があるのが目に入る。蛇の宮橋は北東の信号のところにあり、そこから南西に伸びる旧道をちょっと歩くと、山裾に蛇の宮がある。

 トップページ福島の伝説奥会津>各伝説    凡例