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円通寺の伝説 
 

■耳だれ太子

 本郷円通寺に耳だれ太子という聖徳太子さまの尊像があるが、昔本郷村大堀という溝のあしの中に流れておいでになったのを村民が見つけお堂に安置したのだという。あしの中にあったのであし原太子とも呼ばれ、耳に病のある人が祈願すると必ず霊験があると伝えられている。

■馬頭観世音

 またこの寺には馬頭観世音が安置されているが、毎年旧4月8日の祭礼には観音山の頂上に安置されることになっており、運ぶのは川南村上荒井の人の仕事になっていた。もと上荒井にあった尊像を貧乏して本郷に売ってしまったためであるといい、上荒井の人の手でなければ動かなくなったと伝えられている。

 馬頭観音の祭礼には尊像と一緒に狩野古法眼筆といわれる馬の絵を安置するが、この馬が夜な夜な抜け出て堂のあたりの草などを食うので、絵に綱を加筆してつないだところ馬が抜け出さなくなったという。また、お堂のあたりの笹の葉の先が無いのは、馬が食べたからであるという。

 みこし渡御の行事は馬がいなくなったせいもあり現在行われていない。しかしお寺では毎年祭りの日が来ると開帳され、内々に供養の式典がひっそりと執り行われている。

参考 『会津本郷町史』

   
  絵から抜け出す馬の伝説。行ってみると、お寺の片隅に伝説が書かれた看板が朽ちて倒れていた・・・。
 

円通寺参道。

   
  mapion
大沼郡会津美里町本郷。街中を通る県道沿いに円通寺山門がある。
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