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牛山 
 

 大甕字梨下(なしのきのした)に、牛山という小高い山がある。昔から毎年14日の暁になると、村人たちは先を争ってこの山に登り、かがり火を焚くのを常としていた。真っ先に焚いた者はその年豊作になるといわれていたからである。

 天明のころから修験者蓮花院が村人にかわって1人でこれを行うことになったが、もし山頂に積雪があったら稲わらを焚くことになっていた。もし火を焚くことをしなかったら、大牛が突然現れてその年は旱魃になると言われていた。

参考 『原町市史』

   
   作物の吉凶を占う祭りの伝説。牛は神の使いで、神を正しく祭れば吉をもたらすが、そうしなければ凶事をもたらす二面性を持っているのである。
 

梨木下部落を遠くから臨む。

   
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原町市大甕(おおみか)。国道6号から磐城太田駅へ向かう途中に梨木下部落があり、背後に小山が横たわっている。
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