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じゃぬめり伝説

 建冶二年(1276)、光勝寺の智空和尚は才気優れた二人の小坊主を修行させていた。ところがある日、二人が五大堂近くの沼のほとりで遊んでいると、沼の主の大蛇夫婦が現れ、二人をのみ込んでしまった。それを知った和尚は、「堂を守るのが務めのはずなのに、小坊主をのみ込んでしまうとは何事だ」と怒り、七日七夜の祈りに入った。大蛇は人間の姿になって、和尚の前で懸命に詫びたが、許さぬ和尚が祈祷を続けると、仏灯の青い石が四方に飛び散り、沼がぐつぐつと沸きあがった。たまりかねた大蛇はもだえ苦しみ、許しを請いながら北上川に逃げ入ったという。

参考 『岩手の伝説を歩く』(岩手日報社)


◆またたびの独り言◆

 「じゃぬめり」とは変わった名前だが、要は沼の主の蛇が苦しみの中で体をくねらせている状態のことだという。しかし容赦のない和尚さんである。よっぽど小坊主が才能あふれる人材だったのだろうか。
 …ここで無意味な詮索というのをしたくなってしまうのだが、これは一種の殺人事件を伝説化したものだったりはしないだろうか?夫婦の大蛇ってのが犯人で、寺の小坊主を殺してしまい、罰として川に流された…。真相は闇の中だが。
 さてさて、五大堂はそれなりの風格を持ったお堂で、「蘇民祭」ってので有名なんだそうだ。
 そして、蛇の住んでいた沼ってのが案内板の地図にもあったので行ってみると、これがなかなか無い。10分くらいひたすら歩いて、ようやくたどり着いた雰囲気のある沼。「やったあ、これだあ!」と喜んで写真撮ってきたのだが、あとから改めて地図を見てみるとな〜んか違うような気が…。まあいいか。


五大堂。

「為智子供養」とある智子塚。

疑惑の沼。

全然関係ないが、なんとなく撮った花。

★関連伝説地★

特になし

★アクセス★

石鳥谷町五大堂。光勝寺の敷地内に五大堂。


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