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魔鬼山寺   
 

 征夷大将軍坂上田村麻呂の東征のとき、牧山で賊将大岳丸を退治し、死体を首・胴・手足に分け、牧山・富山・箆岳の三箇所に埋葬し、持仏をもって観音堂を建立した。
 そして、牧山には魔鬼山寺を建立したのだという。

 また、田村麻呂が退治したのは、石巻地方にいた魔鬼一族の酋長の妻、魔鬼女であるともいう。

参考 『宮城の伝説』(角川書店)

   
   牧山・富山・箆岳の三山にはそれぞれ観音堂が建てられており、奥州三観音と呼ばれ、田村麻呂が退治した鬼の体を分けて埋葬されているという興味深い伝説がある。
 ただ、富山に伝わる鬼の名は「大竹丸」、箆岳山に伝わる鬼の名は「高丸」というように、伝承が錯綜している。ここ牧山でも、上で述べたように「魔鬼女」という謎の鬼がでてきたりする。
 さて、牧山は石巻市ならどこからでも見える大きな山だが、歌枕「尾ぶちの牧」の候補地である。市民の森なども整備されており、魔鬼山寺跡もその施設内にある。遊歩道が非常にきれいに整備されていて、きもちよくハイキングできた。
 なお、牧山にはいくつかの寺社があるが、奥州三観音のひとつ牧山観音は、廃寺となった魔鬼山寺から、名刹梅渓寺に移っている。
 


魔鬼山寺跡の石鳥居。


魔鬼山寺跡。


梅渓寺。本尊がくだんの観音である。


寺で会ったきょうのわんこ。

   
  mapion
石巻市湊。市民の森の駐車場からハイキングコースを歩く。
梅渓寺は、地図上北東に見えると思うが、市民の森からさらに牧山を奥へ進む。

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