昔、大沢村卯時に古くから卯時堰があって、その付近に安部屋敷と称するところがあり、その屋敷沿いにマダと称する大木があった。
また、中埣村上戸、今の中埣小学校の東に津田屋敷と称するところがあり、そこにはモミの大木があった。
夜になると時折卯時のマダの大木に美女が現れて、白糸を上戸のモミの木に延べ張って機織をしていることがあったが、これを見たものは必ず病気にあった。この美女は卯時堰下に棲む主であったという言われ、卯時堰から流れ出る川を美女川と称するに至ったという。
参考 『田尻町史』