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浄圓房大権現  
 

 延寿院境内の浄圓房というお堂におられる「浄圓房大権現」は、一人の行人を祀ったものである。
 浄円は東照宮の別当にいた下級僧侶で、羽黒の行人となり、韋駄天もただならぬ走力を得、麦飯を釜にかけてそれが炊き上がらないうちに出羽の羽黒山へ往復したりしたという。師が臨終に好物の最上の豆腐を食いたいといったので、即座に最上まで行って豆腐を持ってきて喜ばせたとも伝えられる。
 お堂には、草鞋がたくさん奉納してある。

参考 『仙台市史』

   
   超人的な人物ということで、浄円さんを訪ねてみた。1人の僧が権現にまで高められているという、僧名利につきる(?)お堂である。韋駄天のように山を越え往復する行人の姿は、さながら天狗のようだっただろうか。
 その強靭な足にあやかって、足の病に霊験ありということで、現在でも草鞋が奉納されていた。

 また、同じく境内にある「疣神尊」は、一見疱瘡神のようにも見えるが、浄円さんが羽黒から背負ってきたもので、水イボなどのイボをとる尊像として今もお参りの人が多いそうだ。イボイボがついていて、なんとも奇妙な石であった。人々のイボをとり続けてこのような姿になったのだろうか?
 

延寿院の浄圓房。

イボ神さま。
   
  mapion
青葉区宮町5丁目の延寿院。東照宮前の踏切のところから入っていく。
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