昔ある男が、この淵で釣りをしていると、どこからともなく一匹の蜘蛛がやって来て何か汚いものを男の脛になすりつけた。
男はそれを拭い取って近くの柳の大木の根本になすりつけた。 すると、蜘蛛はまた男になすりつけてくる。男はまたそれを木になすりつける。そんなことを数回繰り返すうちに、突然柳の大木が恐ろしい音をたてて淵の中に根こそぎ引きこまれた。
その男があっけにとられていると、水の中から「賢い、賢い」という声がした。それからこの淵を「賢淵」と名づけたという。 参考 『仙台市史』