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鬼ずるす石
 

 岩倉山には、鬼ずるす石という、臼のように動く岩がある。田村麻呂の時代、 岩倉山には鬼が住んでいて、旅人をとらえ、この石でひき砕いて食らっていたことから、 この名があるという。なお、その鬼は田村麻呂によって退治されたという。

参考 『宮城県史』『白石市史』

   
   田村神社からあるいてすぐのところに、「鬼ずるす石」の説明板が立っている。それによると、目の前に見える岩倉山の中に、鬼ずるす石はあるという。最初に行ったときは、それ以上の情報もなく、山の中に入っていく道も見当たらなかったので、あきらめることにした。

 それから約1年後、「伝奇・伝説研究所」の悪路王さんと再びここへ訪れる機会があった。すると、ちょうど農家のおじさんが作業をしていたので、話を聞くことができた。なんと、つい最近、鬼ずるす石までの道を軽く整備したのだという。さっそく行ってみることにした。
 ところが、整備とは言っても、鎌でやぶを軽く切り開いただけ。道は険しく、勾配もきつい。ほんの短い距離だが、えらく疲れた(^^;。
 しかし、行く先には、苦労しただけのモノが待っていた。山頂には岩がごろごろとむきだしになっており、その岩々をながめながらぐるりとまわると、あった!奇妙に重なった石が!まさに記述どおり、グルグルまわりそうな奇岩である。ただ、下の写真では小さく見えるが、実は人の背丈ほどもある。押しても引いてもビクともしない。これを動かすのは、やはり鬼の力なのだなぁ。

 おじさんは、「これから鬼ずるす石を管理していこうと相談していたところなんだ」と語っていた。なんとも良いタイミングで訪れたものである。次に旅人がやってくるのはいつになるかわからないが、ぜひとも道の整備は続けて欲しい。そして、これを見たみなさんも、ぜひ行ってみてください(^^)。
 ちなみに、「ずるす」は「するす」が濁った形で、臼のことである。
 

岩倉山遠景。

鬼ずるす石。
   
  mapion
白石市斎川。鬼ずるす石説明板から、畑の中をつっきって山を登る。複数で行ったほうが良い。
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