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かわらご地蔵

 尾花沢市の毒沢は、昭和48年、最上川に猿羽大橋が出来る前までは渡し舟に頼り、陸の孤島であったが、その渡し舟も川流れの事故が多かったのだという。
 この船場は少しの出水でも渦の生まれるところで、これは河童の仕業と考えられた。船頭は、小豆を渦にサクサクと投げ込み、渦を鎮めてから舟を渡したものだという。
 かわらご地蔵は一名を河童地蔵ともいって、川流れの霊を供養している。

参考 『出羽の伝説』(角川書店)


 『出羽の伝説』にはかわらご地蔵のお堂の写真が載っていたのだが、それがちょっとした裏目に出てしまった。それらしいお堂があったにもかかわらず、お堂の形が違うため、半信半疑。お堂の中へ入り込んでいき、書かれてあるものをよくよく調べることで、これがその地蔵であることが判明。どうやらお堂は最近建て替えられたようである。
 川に小豆を流して河童を鎮めるという儀式についてだが、『出羽の伝説』では、「河童と小豆トギの怪物を一つと見たものか、節分の豆まきのように、小豆をまいて荒ぶる川神の鎮魂としたものか」と考察しておられる。確かに河童に小豆ってのはミスマッチである。本来ならばきゅうりでも流し込むのが自然なのだろうか。いずれにせよ、川を荒らすというのは、そんじょそこらの河童よりも強力な力を持っておられるようなのだが。


かわらご地蔵。

昔、渡し場があったところ。

★関連伝説地★
★アクセス★

●河童の害供養

川端観音(青森県むつ市)

尾花沢市名木沢。R13バイパスを行かずに、普通のR13に入るとすぐ左手にお堂がある。


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