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夜泣き力士

 専称寺はもともと天童市にあった名刹であるが、最上義光が慶長元年に山形市内の現在地へ移したという。
 この寺の大屋根を支える軒下の束柱は、四人の力士像の形で、左甚五郎が一夜にして彫り上げたものであるという。
 この力士たちは、夜毎に飛び出して相撲遊びをしたので、足をくぎ付けにされてしまったが、今度は夜毎に遊びたくて泣き声をもらしたという。
 また一説に、力士たちは屋根が重いので、「重い、重い」と唸り声をあげるばかりか、夜になると酒を買いにでかけて酔っ払って戻ってくるようになったため、ほとほと困った住職が猟師に頼んで鉄砲で撃たせたので、それ以来唸ったりでかけたりすることがなくなったのだという。


参考 『出羽の伝説』(角川書店)『山形県最上地方の伝説』(東北出版企画)


 専称寺は、さすがは名刹というだけあって、なかなかの風格が漂うお堂だし、地図にもひときわ大きく載っている。そしてこのお寺の建築の最大の特徴が、例の力士なわけである。お堂の四隅に、たしかに力士が彫られており、ちゃんとまわしを締めている。そして、4体とも姿が微妙に違うのがまた面白い。
 これは結構インパクトがあり、こういう伝説が生まれるのも納得。2冊資料を見て、全然話が違うのが気になるのだが…。


4体ある力士像のひとつ。

名刹専称寺。

★関連伝説地★
★アクセス★

特になし


山形市緑町三丁目。


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