まさかどのれい(将門の霊)


 
 

 今から千年くらい前、平将門(たいらのまさかど)という武士(ぶし)が、関東ではんらんをおこした。

 てんのうのぶたいは、ただちに将門とたたかって、ついに将門は負けて首をはねられたのだが、その首はきられてもまだ生きていて、空をとんだり、しゃべったりしたのだという。

 将門はやがておはかにうめられたが、その後、将門のおはかをほろうとしたり、動かそうとしたりすると、その人にたたりがおこるようになったという。

 今でもそのおはかは、東京都のまんなかでだいじにほぞんされている。

 
 

◆伝説をたずねる◆

 まさかどのはかは、げんざいも東京都千代田区大手町にあり、「首塚(くびづか)」とよばれている。まさかどの首をうめたところ、といういみだ。

 まわりは大きなビルにかこまれているのに、この「首塚」のまわりだけは草木がはえていて、シーンとしている。

 これは、今でもまさかどのれいがいると、しんじられているからである。せんごになってからも、この「首塚」をこわそうとして、たたりにあったという話が多い。

 近くのビルではたらいている人たちも、まさかどのれいをしずめるために、ときどき花をそなえたり、おまいりしたりするのだという。

 みんなも、ぜひ行ってみるといい。きっとどことなくフシギなきもちになるはずだ。ただし、けっしてこのおはかをこわそうとしたり、動かそうとしたりしてはいけないよ。ちゃんと手を合わせておまいりしようね。

まさかど「首塚」のようす。

げんざいのおはかのうらには、
このような古いおはかがある。

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