どうもこうも


 
 

 松井文庫『百鬼夜行絵巻』にかかれてある妖怪。

 むかしむかし、とてもうでのたつ2人の医者がいた。1人はどうもという名前で、もう1人はこうもという名前だった。

 あるとき、2人はどちらの方がすごいのか、力くらべをすることになった。その方法とは、おたがいの首をきりおとし、どれだけうまくもとにつなげられるかというものだった。

 ところが、2人はおろかにも、同時に首をきりおとしてしまった。どちらの医者も首が落ちてしまったので、つなげる人がいなくなってしまったのだ。

 けっきょく、2人はそのまま死んでしまったのだという。そして、このことから「どうにもこうにもならない」という言葉が生まれたのだという。

 妖怪どうもこうもは、この2人の医者のむねんが2つの頭をもつ妖怪としてあらわれたものなのだろうか。


んら作

 
 

ずかんのさいしょにもどる