こだま(木霊)


 
 

 おおむかしから、日本人は木にとくべつな思いをよせてきた。

 神社には「しめなわ」をはってある木が立っているが、これは神さまがその木におりてくることがあるために、大事にしているのである。

 また、まっすぐのびている道路の真ん中に、とつぜん大きな木がそのままのこされていることがある。これは、その木を切るとたたりがあると信じられていて、道路をつくるときにわざと切らずにのこしたからである。

 とにかく、木にはたましいがあり、フシギな力があるのである。その木にやどるたましい(いわば精霊)のことを、こだまという。

 こだまは、きほんてきには人間にやさしい妖怪である。ただし、森をよごしたり、自然をこわすような人にたいしては、おそろしいたたりをなしたりするゾ。みんなもそのことに注意して、「地球にやさしい生活」をこころがけようね。


百年の樹には、神ありてかたちをあらはすといふ。(『画図百鬼夜行』より「木魅」

<リクエストけいじばんより>
・古い樹木に宿る精霊で、木霊の宿っている木を切るとバチが当たる。


ウイング作

 
 

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