むかしむかし、貴族(きぞく)のいるおやしきには、たくさんの女の人が働いていたが、その中でも、若くて働きはじめたばかりの人を、あおにょうぼうと言った。ようするに、ペーペーのしたっぱということである。
今はもうだれもいない古くあれはてたおやしきに、このあおにょうぼうの妖怪があらわれることがある。けしょうもうまくできず、センパイにいじめられ、くやしい中で死んでしまったあおにょうぼうが、ウラミをこの世にのこしたすがたなのかもしれない。
荒たる古御所には青女房とて女官のかたちせし妖怪、ぼうぼうまゆに鉄漿くろぐろとつけて、立まふ人をうかがふとかや。(『今昔画図続百鬼』より)
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